漢方薬で口臭対策はできるのか?


口臭対策に漢方薬を使う」ことに対して、すぐにピンとくる人は多くはいらっしゃらないと思います。

ですが、「清心蓮子飲(せいしんれんしいん)」という「口・舌が乾く人」や「スッキリと排尿できない」という方に良い効能を発揮してくれる漢方もありますので「唾液が減ることで発生する口臭」のケアが可能ですし・・・
口臭は「歯・歯ぐき・舌の状態」と大きく関わっているだけでなく「胃腸の状態と口臭」も深い関係がありますので、「胃腸の調子を整えるような漢方を飲むことが結果的に口臭対策となる」と思えば素直に納得できるのではないでしょうか?

・口臭対策向けの商品ではありませんが、こちらには清心蓮子飲が配合されているようですね。


そこでまず挙げられるのが「麻子仁(ましにん)」という生薬※でして・・・こちらの麻子仁は便を柔らかくしてくれるために「便が硬くなって出ない人」が便秘改善目的に使用すると、便秘によって腸内の便が異常発酵することにより口臭(体臭も)が発生することを防いでくれますよ。
※生薬とは漢方の原材料のことで、生薬を組み合わせて漢方ができています。

ただ、麻子仁が含まれている漢方として有名なのが「麻子仁丸」ですが、比較的に優しく排便を促してくれるとはいえ、麻子仁の他のもいろいろな生薬が配合された漢方薬なので便秘が解消されてからも長期間飲み続けるなどをせずに「食生活の改善や運動」などによって便秘解消を目指すことが大切ですよ。
ちなみに麻子仁丸にも含まれている大黄(だいおう)は大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)として有名ですよね。

それと、「山査子(さんざし)」という生薬は胃腸に働きかけて消化吸収のサポートをしてくれるので「体質的に胃腸が弱くて口臭も発生している」なんて人にはおすすめとなります。
通販でもお茶などは手に入りますよ。



ちなみに・・・これらの「便秘解消の麻子仁」や「消化吸収サポートだけでなく栄養バランスが良くて脂肪燃焼サポートも期待できると言われている山査子」は口臭対策だけでなく、ダイエット目的で飲んでいる人もおられるみたいですが・・・山査子は良いにしても「便秘を解消する漢方を飲んでダイエット」というのは個人的には安易に始めない方が良いと思います。
「漢方によって便を出す」ということが習慣化してしまうと本来持っている便を押し出す力がドンドンと弱まっていってしまう可能性がありますからね・・・

とにかく「胃腸の不調も口臭の原因」ということを覚えておくことはとっても大切で・・・
「胃腸を刺激するような香辛料や脂っこい食事」とか「ストレス」によっても胃腸の働きは弱まるので、日常生活での自分の行動を振り返ってみてから上に挙げた生薬を使い口臭対策をされてみてはいかがでしょうか。

この記事のまとめ

  • 口臭はお口の状態はもちろん、内臓の調子(胃の不調や便秘)によっても発生してしまう
  • 胃腸の調子を整えてくれるような漢方は結果的に口臭対策にもなる
  • ただ漢方薬も「お薬」であることに違いがないので、便秘解消系の漢方をはじめとした「自分の判断で習慣的に飲み続けるべきではない漢方薬がある」ことを忘れずに、日常生活や食生活から気を使って胃腸の調子を整えてあげることが大切
  • 過度なストレスは「口が乾きやすくなる」ことや「胃腸の調子が悪くなる」原因なので、口臭対策の面からも自分なりのリラックス方法を探してコマメにストレス解消しながら生活をしていきましょう。